内田康夫原作「竹人形殺人事件」テレビドラマの感想
つい先日TBSの浅見光彦シリーズの放映があったばかりで今度はフジと、 すっかりこの秋は内田康夫先生の作品のドラマ放映が続いてますね。 原作ファンにとっては楽しみな限り。
さて、今回の「竹人形殺人事件」は福井県を舞台にした贈賄事件と竹人形作家の 遺品を巡る騒動が浅見陽一郎氏と光彦坊ちゃまにふりかかる…というお話。 推理というよりも、展開が基本的に巻き込まれ型なこのストーリーだが、 今回は容疑者となるのも実にさわりだけ、推理というよりその場の展開と 発見したものにすぐ触れてしまったり等とても名探偵とは言いにくい行動が 若干目立つうえに、最後の種明かしと対峙のときまで坊ちゃまの策を施したことも 出てこないため、光彦坊ちゃまの特異性がかなり目立たないつくりになってましたね^^; ヒロインも片岡明子も先輩記者平岸さんというお相手がいるため、坊ちゃまには ロマンスもありませんし(笑) 最近は坊ちゃまにロマンスの無い話がちょっと多くて少し物足りない感がありますね。 どのみち結ばれないのが毎度のことなので、ぼっちゃまのロマンスはあってもいいのでは ないかとも思えます。というかそのくらい盛り込まないと、事件によっては 光彦坊ちゃま目立たないし^^; 今回もその典型、そしてフジの光彦さんは中村俊介さんですので、芝居が 真面目な分雰囲気が落ち着きすぎて若干暗くなりがちなので、慌てたりという コミカルさを出すシーンも生真面目で終わるので流れに振幅の幅がない。 そこだけがちょっとだけ不満(笑)もう少し中村さんに遊んでもらってもいいような 気がしますけどねぇ。 そして、今回は脇の俳優陣がまた濃い。 浅見家は毎度同じですが平幹二郎さん、不破万作さんと犯人側サイドにもうあからさまな配役(笑) そして追求する側には津田寛治さん遊井亮子さんと、これまたこういう二時間ドラマでは 巻き込まれる誠実かつ真摯な役どころの俳優さんときて、初めから推理も何も 流れが見た目で出来ていましたね^^; 刑事役には毎度毎度の流れがありますから、そういう意味では実にわかりやすかった。 刑事役の一人に笠原紳司さんが居たのが特撮好きな私にとってはちょっとした発見でした(笑)
今回のストーリーは、背景に物悲しいというものを表現するには最初から ちょっとどす黒い部分が前面に出すぎたので、切ないという雰囲気があまり でませんでしたが、竹人形に関してあたふたする浅見兄弟がなんか可愛らしくみえて こういう雰囲気もいいなと思えるお話でした。ご母堂にはかなわないという 展開がぴたっとはまっていましたしね。
だだ、上記の通り最初から見た目で流れが決まってしまってはドラマの ミステリーという部分が少しそがれてしまい、平幹二郎さんの演じた役のもつ 内に秘めた悲しみの部分には深く入れませんでしたね。 その分、記者の己を捨ててまでの正義感は前面に出ましたが、それが対比されてこそと思うと 若干物足りないという感じではありました。 ということで、個人的な感想ですが満足度という意味では50点というところかな(苦笑)
また次の浅見光彦ドラマに期待ですね。 この話をTBSの沢村さんの光彦でちょっと見てみたかったな(笑)
文責:K
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